耳の病気

a1290_000005

耳は神経が集まる病気になりやすい場所

犬種によって形や大きさに違いのある「耳」ですが、どの犬にとっても外部からの情報を収集するために大変重要な役割をします。

犬の耳には多くの神経が入り込んでおり、人間のものよりもさらに複雑で繊細にできています。

それだけに日常生活で使用をする頻度も高く、病気にもなりやすい場所となっています。

最も多い症状となっているのが「内耳炎」や「外耳炎」といった細菌感染による耳の内外にできる炎症で、ひどくなってくると身体の他の部分にも大きな悪影響を及ぼしてしまうことにもなってしまいます。

他にも耳ダニという耳の内部に棲みつく性質のあるダニによる感染症(耳疥癬)もかなり多くの犬が経験をすることになる症状です。

耳の部分になんらかの異常があると、犬は頭を大きく降ったりしきりに耳の内外をかきむしったりというような行動をとるようになります。

また感染によって炎症がひどくなると耳が膨らんだり、内部の色が変化したりというようなことも起こります。

比較的病気になったことがわかりやすい器官でもあるので、毎日の行動におかしなところがないかをよく見て早めに病院につれていってあげてください。

耳が垂れた犬種は特に注意が必要

犬にとってはメジャーな病気である耳の内部や外部への炎症ですが、特に起こりやすいのは耳が大きくだらりと垂れた形をしている犬種です。

具体的にはトイ・プードルやシーズー犬のような人気犬種をはじめとし、ビーグルやマルチーズ、ミニチュアダックスフンド、ラブラドールレトリバー、ワイマラナー、土佐犬などが代表的です。

垂れ耳ではない他の犬種にも多く起こる病気ですが、耳が大きい犬種の方がより内部が湿りやすく雑菌の繁殖がされやすくなるので夏場など湿気の多い時期には飼い主さんが充分に注意をしてあげる必要があります。

外耳炎の場合、そうした長い耳を持ち上げた時に内側の皮膚が真っ赤に腫れ上がったり、ただれて傷がついてしまっているような状態になります。

犬種によっては耳の内部にもたくさん毛が生えているということもあるので場合によっては発見がしにくいこともあります。

外耳炎では耳の内側が非常に痒くなるので前足などでひどくかきむしったり、あまりにひどいと床などに頭を擦り付けたりというようなこともします。

かきむしりすぎるとそこからまた新たな傷口に雑菌が入り込んで悪循環に陥ることもあります。

動物病院ではまずそうした傷の拡大を防ぐために痒み止めのための薬を投薬していくので、傍目にもかなり安心できます。

怖いのは耳の内側にまで雑菌が入ってしまうこと

痒くて痒くてたまらなくなる外耳炎もつらいところですが、より病気として怖いのは耳の内部にまで雑菌が入り込んで繁殖をする内耳炎です。

内耳炎になると耳の内側が腫れたり傷がついたりするので、耳から膿が出てきたりしてかなりの異臭がするようにもなります。

内耳炎は犬が自分で内側をかきむしることができませんが、内部に痛みやかゆみを感じるため耳内部の重要な器官である三半規管が侵され平衡感覚を失ってしまいます。

そのため急に酔っ払ったようなふらふら歩きをするようになり、びっくりしてしまう飼い主さんもいるようです。

内耳炎