内耳炎

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異常行動が見られることもある病気

犬の病気のうちかなり多くの割合で罹患をするのが内耳炎です。

犬の耳は外部の情報の多くをキャッチして動作を判断する非常に重要な器官ですが、それだけに何らかの異常が起きてしまうと普段の生活にも大きな支障をきたしてしまうことになります。

特に危険なのが耳の内部に炎症が起こる内耳炎で、奥の方まで炎症が進むと方向感覚を司る三半規管が機能しなくなり、まっすぐ歩くことができなくなったり同じ所をぐるぐる回るような異常行動が見られるようになってきます。

犬の耳の内部は非常に複雑で、長い「耳管」という通路の奥に重要な神経回路が詰まっています。

耳の内部に不快感を感じるとともに自分の身体の平衡感覚をなくしてしまうので、首をかしげて歩いていたりふらふらとあちこちに身体をぶつけながら歩いたりします。

また「眼振」という眼球があちこちに動くというちょっとびっくりしてしまうような症状も内耳炎特有の症状になっています。

明らかに何か異常があるということはすぐにわかるので決して放置をすることなく早めに診てもらうようにしてあげてください。

内耳炎になる原因と対策

内耳炎の原因は耳の内部で細菌感染が起こってしまうことです。

内耳炎と並んで多く見られる症状に外耳炎がありますが、最初は外耳炎として耳の裏側部分に炎症が起こっていたところ、ひどくなることで細菌感染が耳の内部にまで侵食し鼓膜を抜けてさらに内部の器官に広がっていくということもよくあるケースです。

ですのでまずは外耳炎になっていないかということをきちんとチェックして、早めに治療をすることで内耳炎になるのを防ぐことができます。

内耳炎・外耳炎の原因は真菌による細菌感染が最も多いですが、その他にもダニの侵入やその他の異物混入、内部でポリープができてしまうことなども症状につながるきっかけです。

若い世代の犬よりも中高年~老年の犬の方がよりかかりやすく、歯の病気や鼻腔の病気で治療をしているときに内部で細菌が広がっていくというケースも多く見られます。

内部にまで入り込むとCT設備が必要

内耳炎のために動物病院を受診するとなると、まず耳の内部にどれくらい炎症が進行しているかを確認してから治療をすることになります。

程度が軽いものなら耳鏡という耳の内部に入れて確認をする器具で充分なのですが、かなり進行していることが疑われるときにはCTスキャンやMRIといった高度な検査器具を使っての精密検査を行わなくてはならなくなります。

また病気が進行をすることにより神経系にも影響が出てくると食欲がなくなり、病気治療に必要な体力を外部からの食事で得ることができなくなります。

そのため検査や治療とは別に栄養補給のための点滴をする入院措置が必要になったりします。

ですので治療のためにかかる費用は進行具合によってかなり異なるというふうに言えます。

怖い内耳炎を防ぐためには日頃から耳の内側をキレイにしておくことですが、あまりにも内耳炎を怖がるあまりに何度も洗浄を繰り返してしまうと反対に外部の雑菌から皮膚を守る皮脂もおとしてしまうことになるので、予防のためのシャンプーなどはあまり過度になりすぎないように気をつけましょう。