白内障

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犬の老化現象による代表的病気

犬も人と同じく加齢によってさまざまな病気のリスクが高まりますが、中でも非常に発症率が高く一度かかると回復が難しいのが目の部分に起こる病気です。

中でも発症件数が高いのが「白内障」と呼ばれる瞳の部分が白く濁ってしまう病気です。

白内障とは眼球の中にある水晶体という外部の光を映像として写すレンズの役割をする器官が何らかの原因によって白く濁ることによって起こる病気で、レンズが曇った状態になることでうまく映像を脳に情報として運ぶことができなくなってしまいます。

加齢の他にも先天的な病気として発症する場合や、糖尿病や代謝性疾患といった別の病気の一つの症状として表に出てくることもよくあります。

稀に外傷が白内障の原因になってしまうということもあるようなので、もしケンカなど大きな怪我で瞳に傷を負った場合にはそのあと変化がないかを経過観察しておくようにしましょう。

参考:目の病気

早期に発見できれば治療や予防も可能

白内障になる犬が最も多くなるのは12~13歳くらいのかなりの高齢犬からですが、中には若い時期から発症する「先天性白内障」や、病気や怪我によって引き起こされる「若年性白内障」といったケースもあるので若い時期からも油断は禁物です。

加齢によって起こる白内障の場合、長年使用してきた水晶体の経年劣化が直接的な理由であるため完全に治療は難しく、仮に早期発見が出来たとしてもそれは治療目的というよりはそれ以上症状が進まないようにするという予防療法が中心になります。

治療方法には大きく2つがあり、点眼薬によって水晶体が曇るスピードを遅くするという方法と、外科手術によって曇った水晶体を取り除いてしまうという方法とがあります。

白内障の原因に「紫外線を浴びすぎるため」ということをあげる説もあったりしますが、これまでのところ研究によりはっきりと紫外線が直接的な原因となって白内障を誘発するというデータは出されていません。

早期発見は大切な予防対策ですが、そのために外に出ないようにするといったことはむしろ他の病気の原因にもなるのでそこまで神経質になるということはないでしょう。

糖尿病による白内障にも注意

加齢以外で犬の白内障の重大な要因になるのが糖尿病です。

糖尿病はここ最近ペット犬で増加傾向にある重大な病気の一つとなっています。

犬の糖尿病は人間のものと同じく、水を飲む量が増える、食欲が急増する、たくさん食べているのに太らないといったようなことが自覚症状になっています。

犬の糖尿病はトイ・プードルやミニチュアダックスフンドのようになりやすい犬種もありますが、主な原因として挙げられるのは肥満による体内循環の悪化です。

もしまだそれほど高齢でもないのに瞳が白濁してきたように思えるときには、すでに糖尿病が進行しているということも考えられます。

糖尿病も白内障同様早期に発見することができれば有効な治療法をとることも充分に可能であるので、症状が疑われるときには獣医さんの診察を受けその後の生活習慣に充分に注意してあげるようにしてください。