ブドウ膜炎

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眼球内にある膜で起こる炎症全般

「ブドウ膜炎」とは、文字通り眼球の器官の一つであるブドウ膜で起こる炎症のことです。

ただ「ブドウ膜」という器官は正式名称ではなく、眼球内側にある膜である「脈絡膜」「毛様体」「虹彩」という三つの部分をまとめてこのように呼んでいます。

病名としての「ブドウ膜炎」では、そうした器官に限定することなく目全体が充血をしたりひどく目やにが出てしまうような状態のことをそう呼ぶこともあります。

なぜ「ブドウ膜」というかというと、その器官の一つである「脈絡膜」には多くの血管が入っており眼球全体を覆っていて色が血管や色素によってぶどうの実によく似た色形になっていることからそう呼ばれているようです。

なお食中毒の原因としてよく知られている雑菌の一つに「ブドウ球菌」というものがありますが、この「ブドウ膜炎」はブドウ球菌由来のものではありません。

他の眼球の病気が原因になる場合が多い

ブドウ膜炎になった犬は、まずひどく充血をして目が真っ赤になり激しく涙を流したり目やにをためてしまったりします。

ひどくなると目をあけているのもつらくなるので、つねに目を細めているような顔をしたり目を開いても眼球全体が曇ったような色に見えたりします。

放置をしておくと視覚に慢性的な悪影響を及ぼしたりもするので失明の危険性もあります。

ブドウ膜炎はそれ単体でなるケースはそれほどなく、角膜炎や結膜炎といった別のよくある目の病気の症状の延長として現れることがほとんどです。

白内障や角膜潰瘍、あるいはケンカなどによって眼球に傷ができてしまったときにも同様にブドウ膜炎の症状は出てきます。

目に何らかの異常がおきるとそれがブドウ膜炎になるというふうにもとれるため、早めに動物病院を受診するとともに何か他に体内の病気がないか詳しく検査をしてもらうことをおすすめします。

ブドウ膜炎そのものの治療は難しいものではなく、投薬をしていくことにより自然治癒を促進させることができます。