口の病気

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比較的若い時期にも発症の危険

犬の口の中には食物を砕くための歯がたくさん並んでいます。

人間にとっても口腔ケアは一生に関わる重要なものですが、犬の場合には人にとっての手の代わりを口で行うことも多いためその重要度はより高いものになります。

ですが近年動物病院を受診する犬の病状としてこの口や歯に関するものは急増の傾向にあり、比較的年齢の若い犬も安心とはいえない状況が続いています。

犬は生まれてから2歳になるまでの間に約9割が何らかの歯の病気を経験するとも言われており、放置をすることで老年を迎える前に多くの歯を失ってしまうようなこともあります。

犬の口や歯の病気の特徴は、虫歯ではなく歯周病による歯肉炎が多いということです。

歯茎部分に炎症が起こって弱くなってくると硬いものを食べた時に歯が欠けたり折れてしまったりします。

最悪の場合には飼い主さんがそうして折れてしまった歯をそのまま放置しているようなときで、折れた歯に虫歯菌が入り込み、目の下の骨まで侵食をしてしまうようなこともあります。

毎日のケアに歯磨きを加えてあげるとともに、できれば定期的に動物病院などで歯の検査をすることをおすすめします。

犬の歯磨きケアについて

犬の口腔ケアとして近年多くの飼い主さん向けのセミナーが開かれているのが歯磨きです。

もともとは野生動物であった犬ですから、本来的には歯磨きのようなケアは必要ではないのではないかと思っている飼い主さんも多く見られます。

実際動物病院などで歯のケアをしてあげてくださいと獣医さんからお願いされたときに不思議そうな反応をされる方も多くいるそうです。

しかし今やペット犬にとって歯磨きケアはほぼ必須と言ってもよいくらいの重要なケアとなっています。

特に歯磨きケアが重要になるのは老年になってからですが、若い時期からやっておいても全く問題なくむしろ「歯を磨いてもらう」という行動をしつけとして身に付けるためには若いうちに習慣づけておいた方がよいということもあります。

それと犬の中には生まれつき歯が弱く歯周病や虫歯になりやすいという体質の犬もいます。

特徴としては歯の色が全体的に黄色っぽい犬で、ものを食べたときに歯垢がつきやすくそれが歯石として歯の表面を覆うことにより少しずつ歯茎の部分を侵食していきます。

犬と人は口の中の仕組みや歯の構造がだいたい同じようになっていますが、歯垢や歯石になるまでのスピードは犬の方が格段に早く、歯茎を傷めるまでの時間も短くなります。

いずれにしても若い時期からきちんと歯磨きをしておかなければ、中年期以降の健康状態に大きな影響を与えてしまうことになりますので飼い主さんは義務と思いシャンプーや爪切り同様習慣的に愛犬にしてあげてください。

まず犬の口の中に手をいれることに慣れる

ペット犬への口腔ケアが大変なのは、飼い主さんと犬との双方が口の中に手を入れてケアをするという方法に慣れにくいためです。

それまであまりペットを飼ってこなかった人にとっては、たとえ愛するペットといえどもケアのために口の中に指を突っ込むということに抵抗感を覚えてしまうこともあるでしょう。

犬側にとっても自分の急所にもなる口の中に手を入れられるというのはなかなか慣れにくいものです。

そのため成犬になってからいきなり歯磨きをしようとしても、双方の気持ちがあわずうまくケアをすることができないということもよくあります。

歯磨きを習慣的に行うためにはまずこの慣れをお互いにできるようになる必要があるため、できるだけ子犬のうちからできるようになっておく方がよいと言えます。