歯が抜けた

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高齢になると犬も歯が抜けます

人間でも老齢になってくると歯が1本2本と抜けていってしまうものですが、犬も同じように次第に歯が弱くなり抜けやすい状態になります。

ただ歯が抜ける原因は単に年齢が高くなるということではなく、口の中で歯周病が重度に進行してしまうことによります。

犬の歯周病は2歳くらいから発症をしはじめるとされており、進行が早い場合には年齢的にはそれほど高くないのに急激に歯が弱くなり抜け落ちてしまうようなことになってしまいます。

ですのでまず愛犬の歯を少しでも長持ちさせるためには普段から歯磨きなどオーラルケアをこまめに行い、動物病院やペットサロンなどで歯のちぇっくをしておくことが重要です。

犬にとっての歯の寿命にはそのまま生命の寿命と直結しており、重度に進んだ歯周病は内臓疾患の原因にもなるため早めの発見とケアが長生きのための秘訣にもなります。

実際に歯が抜けたことで動物病院を受診する犬の多くは既に肝炎や腎炎、弁膜症といった症状にかかっていることが多いため、歯が抜けるというサインは既に重い病気にかかってしまっているというふうに捉えるのが適当です。

また最初は1~2本であっても、歯が抜けるほどに歯茎の侵食が起こっているならその後連続して次々と歯がなくなってしまうおそれもあります。

もし愛犬の歯が抜けていることに気づいたら

犬はものを食べるとき人間のように時間をかけて咀嚼をして飲み込むというようなことをせず、口に入れたものをほとんど噛まずに飲み込みます。

そのためどの部分の歯であっても1~2本がなくなってしまったからといってすぐに食事に支障が出るというようなことはありません。

むしろ歯がなくなったにもかかわらずモリモリとご飯を食べるので大したことはないんじゃないかと思ってしまう飼い主さんもいるくらいです。

ですがそこで放置をしてしまうと、後に重篤な症状になる病気の進行も放置してしまうことになるので絶対に無視をしてはいけません。

また歯が抜けたあとの穴が化膿して顔の骨まで炎症が起こってしまうこともよくあります。

非常にかわいそうなのですが、そうした歯の内部にまで侵食が起こった犬というのは顔の中心に穴が開いたようになり目の下から流血が起こってきます。

早めに治療をすることで穴を縫いつけて化膿止めの薬を処方してもらえるので、それ以上の悪化を防ぐことができます。

歯がグラグラする場合

抜けた歯は元に戻すのは難しいですが、まだ完全に抜けずにいるうちはいろいろと対処法があります。

ペット向けの歯科医というのは人間の場合と違って、治療方法はその獣医さんの裁量に相当任されることになっています。

ですので歯がぐらつくという症状で来院した場合、先生によっては抜歯してしまうことを進めることもあります。

しかしまだ抜けきっていない歯を人の手で抜くというのは大変危険ですし、何より貴重な歯をわざわざ失うことになってしまいます。

最近では犬の歯周病のためグラグラした歯を固定させて温存する技術を持った歯医者さんもたくさん登場してきています。

獣医さんにかかるときにはまずどういう治療をするか詳しく聞き、できるだけ抜かない方向で処置してくれるところを選ぶようにするのをおすすめします。